「うちの子は落ち着きがない、ジッとしてられない。癇癪もひどい。これって何か原因があるのかな?何かの障害なのかな?」
そう悩んでいてもなかなか誰にも相談できなかったり、この事を受け入れられなかったりしませんか?
うちの長男は、半年に1回発達相談に通っていますが、発達相談に行く前は躊躇してしまったり、誰にも相談できずにいました。ですが、今では勇気を出して行ってみて良かったと思っています。
今日は発達相談の流れや実際にどんな事をするのかについて、書いていきたいと思います。
目次
どこで相談できる?
どんなこともそうですが、何かを「プロに相談しに行くこと」は勇気がいる事です。個人的には、「発達相談」に行くのも本当に勇気が必要でした。
そして、いざ相談に行こうと思ってもどこに相談すれば良いかわからない方もいらっしゃるかもしれません。
発達相談はどこで申し込めるのでしょうか?
市区町村の子ども課で相談、予約ができる
まずは市区町村の子ども家庭支援課に行くのがオススメです。
うちの子の場合、3歳児検診の際に少し心配がある事を伝えて予約を取りました。
まずは各市町村の子育て窓口に相談してみるのがオススメですが、無料でできる分、結構予約がいっぱいで直近で日程予約が取れる訳ではありません。
我が家の場合も3週間程度期間が空きました。
市区町村だけでなく、民間にも多くの相談室があり、無料相談や教室の無料体験もできるので、市区町村の相談までに時間が空いてしまい不安な場合には、民間の教室を探すのもオススメです。
発達相談の体験談
区役所の発達相談の流れは、このようになっています。
発達相談の流れ
1週間前:予約の確認
相談日まで3週間くらい間が空くので、事前に確認の連絡が来ます。体調を崩している場合や、急遽予定が入ってしまった場合などは、別日に変更が可能です。ですが、予約はいっぱいなので1日、2日ずらすのは難しく、何週間かまた待たなければならなくなります。
当日まで:アンケートの記入
予約時にアンケート用紙を渡されるので、アンケートに答えておきます。書いてある事を元に相談を行なってもらうので、書き忘れないように気を付けましょう。事前確認の電話の際にもアンケートが手元にあるか確認してくれます。
ちなみに、私は無くすことが多く、事前確認の際にすでに無くしてしまっていて、お願いして再送してもらいました。。
記載する内容
市区町村によって異なるかもしれませんが、最寄の自治体のアンケートに記入する内容は、このような内容でした。
- 相談したい内容(自由記述)
- 日々の生活について①生活時間
- 日々の生活について②遊びについて(外遊び、室内遊び、テレビ・ビデオの1日の平均視聴時間、よく遊ぶ友達のいる・いないの選択)
- 日々の生活について③その他(食事、排せつ、衣類の脱着・選択形式)
当日(前半):テスト30分
当日は、相談員さんが問題を出してこどもが答えるテスト30分から始まります。
まずは挨拶と簡単な質問から
お名前を教えてくれる?今、何歳?
今日は誰と来たの?どうやって来た?
絵を見て何かを答える
飛行機の絵を見せられて、「これはなに?→飛行機」
傘の絵を見せられて、「これはなに?→傘」
など、10ページ分くらいの絵カードを見て答えていました。
その後、6つくらいの絵のなかから、「鳥から生まれるのはどれかな?→卵の絵を選ばせる」など、イラストから連想されるものを選ぶ問題に少しレベルが上がっていきました。
同じか違うか
左のページにはリンゴ、右のページにはみかんが書かれていて、「これは同じ?違う?→違う」。
左のページにヒヨコ、右のページにもヒヨコが書かれていて、「これは同じ?違う?→同じ」。というように左右のページに書かれている物が同じか違うかを答える問題が10問くらいありました。
数字の問題
小さなサイコロくらいのブロックを並べて、「これは何個?1から数えてみて?」「このうちの2個を先生にちょうだい?3個をちょうだい?」と数に関する問題がいくつか出されました。
絵を描く問題
書き途中の鳥の絵があり、この絵を完成させてみて?という問題、先生がこれから○を書くから、同じように○を書いてみて。という絵を描かせる2つの問題がありました。
記憶力の問題
公園や家がある地図の上に「ここに車があるね。ここに犬がいるよ」と車と犬のオモチャをおいて、「これを覚えておいてね?」と言って数秒見せた後に相談員さんが子どもに犬と車のオモチャを渡し、「犬はどこにいたかな?」「車はどこにあったかな?」と問題を出し、2つのオモチャを元の場所に置けるかの問題がありました。
うちの子の場合は、集中力が他の子より短い為、途中から体がソワソワ動いてしまったり、立ち上がろうとすることが何度かありました。
当日(後半):相談30分
前半の問題終了後、子どもは保健師さんが見てくれて、オモチャで遊ぶことができ、親は事前に回答したアンケートと前半の問題への取り組みについて、今後の対応についての話ができます。
簡単そうな30分間の問題でしたが、特性がわかるようで、ちゃんと受け答えが出来ているか。大人が言った事を理解できているか。問題への取り組み方について、分析して教えてくれました。
そして、我が家の場合はすぐに療育に行く必要はないとのことで、半年後の予約を取って終了しました。
気付けなかったことに気付ける
実際に問題に取り組む子どもを見ながら「そこはこうだよ」と言いたい気持ちをグッとこらえて見守っていたのですが、思っていたよりもずっと出来ていて、「この子は本当はこんなにできる子だったのか」と気付くことができました。
相談員さんからのアドバイスもとても参考になり、改めて自分が気付けていなかった息子の強みと弱みに気付くことができ、これからの対処方法も参考になりました。
相談することは悪いことじゃない
発達相談に行くまでは、正直本当に憂鬱でした。ですが、今まで対応に困ることも多かったことも、「あの時こう言われたし。」と対処方法が学べたので、相談に行ってみて良かったと思っています。
予約をしてから相談するまでに日が空くので、相談日までに「やっぱり受けなくてもいいかな…」と思ってしまったり、「障害があると言われたらどうしよう…」と思って悩む事もあるかもしれません。
ですが、早めに相談に行くことでこれからのお子さんへの対応方法や導き方がわかるので、もし悩まれている方がいたら、相談に行くのも一つの手だと思っています。どうか一人で悩まないでくださいね。
別でうちの長男の特性についてもまとめようと思っています。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。